ミュージアムとの出会い その1

展覧会の様子(大阪万博をテーマに)    
展覧会の様子(大阪万博をテーマに)   

~社会科見学の楽しさを通して~

 

 ブログ、3回目。

 何故、ミュージアムと関わる事になったのか。

ミュージアムに興味を持ったのはいつ頃からなのか。

今日は、そんな事を書いてみましょう。

 

 ブログをお読みいただく皆さんもご経験がおありだとは思いますが、私が、小学校の3・4年生の頃、社会科見学で工場見学というのがありました。

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 ある飲料メーカーの工場での出来事・・・・。

 

 目の前をベルトコンベアが走り、次々と製品となって出来上がっていくのを飽きずに眺めていたものでした。試食や試飲などもあり、同級生達との会話を楽しみながら見学した事を覚えています。

 

 学校での座学とは違い、目の前にある機械や装置など、自動化された工場の内部を見ながら、「どうなっているのだろうか」とか「うまくできているなあ」など、今にして思えば日常を離れた「学び」であり、私にとっては学習する事の楽しさを実感した最初の経験だったのだろうと思います。

 その後、中学、高校と進み、夢はいつしか漠然と研究者になりたいと思う様になっていました。

 

 時代も戦後の混乱期を脱し、一般家庭にも電話やテレビなどが普及する様になっていた頃で、我が家にも、親が無理をしながら買った電話やテレビがやってきました。

 毎週恒例になった力道山のプロレス中継を、近所の人達と共に楽しむと共に、町内でも早くから敷かれた電話に至っては、近所の人達も使いに来たりもしていた頃でした。

 

 いわゆる、家庭電化のハシリの様な時代であり、 数年後には東京オリンピックの開催、東海道新幹線の開業と、そろそろ我が国経済の高度成長が訪れようとしていた時期です。

 正に、社会全体が大きく動き、変貌しようとしていた時代でした。

 

 そんな頃に工業高校の電気科に入学した私ですが、将来は電子工学の研究者になりたいという夢を持ちながら、ひょんな事からユネスコクラブに入部する事になり、学業の分野とは違った文化活動を経験する事になります。

 

写真説明/

高校2年生の秋の文化祭での一コマ。ユネスコクラブでの1年間の活動を発表した教室内の展覧会の様子。大阪万博についての調査研究の成果を発表した。

この年の全国高校ユネスコクラブの活動コンクールで、藤山愛一郎賞の努力賞をいただきました。